2010年8月2日月曜日

損害は数えきれない。

朝から携帯のSDカードを抜き取って、掌に握ったまま牛乳をもらいに来たチャボ。
「またカードやってるの?」
「うん、かーどやてるの。」(悪いことをしたかもしれない、と思っている様子。)
「カードちょうだいね。ママが持ってるから、お座りして牛乳飲んじゃいなさい。」
牛乳を飲んでお口に白い髭を付けたチャボが、小さい声で何か囁いている。聞こえないので近づいてみる。…まだ聞こえない。口元に耳を寄せてみる。

「…カード、やりたいなぁ…。…カード、やりたいなぁ…。」

笑いたいところだけど我慢して、大事に遊ぶんだよ、と言ってカードを渡してやると、
「うんうん!うっわー!ありがとねー!」
ぷぷ。

SDカードで遊ぶのが大好きなチャボ。マイクロカードにミニカード、デジカメや携帯に入れたり出したり写真を見たり。
手に持って歩き、あちこちにしまってみた挙句放ってあったりで、毎日「どこなの!?どこなのよう!?」とせっつく羽目になるんだけど、やっぱり禁止にはしない。時にはそうしたいと思うこともあるけど(訂正!失くす度、データ消される度に絶対禁止を誓う…けど)、小さな体で大きな何かを学ぶチャンスをもぎ取ってしまう気がして、心がイガイガしてしまう。
甘やかすつもりではないんだけど、遊びの中から無意識に、物を大事にすることやごめんなさいと謝ること、ありがとうと言うことを学んでるという実感があるから。悪戯することや許されることが日常にあるからこそ、ごめんなさいやありがとうという言葉の感情を理解し、それを伝えることの意味を理解するんだと考えて、どんなこともとりあえず受け止めてみる。(…ようにする。そして常にバックアップを欠かさないと。)